2025/12/10
第80回福岡県美術展覧会 会員の部受賞作品紹介

向日葵(四) | 福岡県美術協会賞
向日葵は、この作品で四作目となります。二種類の和紙を重ねて下地を作り、その上に向日葵のかたちを転写し、自家製の松煙墨で線描しました。なお、線を活かすため、色数は少なく、彫塗りで表現しました。

帰路に就く(尾道) | 福岡県美術協会賞
今年は珍しく体調が安定した為、早い制作開始となり狙ったリアリティと、ストーリーを感じる具象が少しは表現出来たと思います。路地の美しさと帰る人の融合も不充分乍ら気に入りました。引退も少し先延ばしかな?

シャドウ | 福岡県美術協会賞
この度は、素晴らしい賞を頂き感激しております。この作品は、広島安佐動物園で撮影したものです。白い壁に映った動物の影が珍しいと思い、キリンとダチョウが近づくのを待ってシャッターを切りました。

ワレモノ、あなたも私も | 福岡県美術協会賞
このたびは栄えある賞を賜り、心より御礼申し上げます。人の心はガラスのように繊細で壊れやすいもの。互いの心の機微に丁寧に向き合えば生きやすい世界がそこにある―その願いをミシンで表現しました。

あき | 福岡県美術協会賞
身に余る賞を頂き有難うございました。
毎年制作には時間をかけ、仮名の持つ優雅さやわらかさを重点におきながら、墨量・余白を考え書き上げました。
ご審査いただきました先生方には感謝申し上げます。
毎年制作には時間をかけ、仮名の持つ優雅さやわらかさを重点におきながら、墨量・余白を考え書き上げました。
ご審査いただきました先生方には感謝申し上げます。

路傍より | 第80回記念賞
折っても抜いても何度も生えてくる植物の地の底から湧き上がってくるようなエネルギーを表現しようと、明暗の調子を意識して描きました。より深く、高く、大きくあろうとする植物の姿を範として今後も精進致します。

白い花も夢をみる。 | 第80回記念賞
初夏から咲き始めたカラーは、緑の葉に囲まれて、まっすぐな茎を伸ばし、シンプルな形の白い花です。最近の気象の変化は湿地に育つ花にとって、過酷な事かもしれません。この花を青空の中に描きたいと思いました。

巻 | 第80回記念賞
材料が曲げられるならそうしたが、今回も丸太を削った。作業は、彫刻というよりむしろ工事のようであった。悩みながらも経過と共に退くにも退けずが顛末。しかしながら結果オーライ。なんでもやってみるもんやね。

藁刷毛掛分鉢 | 第80回記念賞
このたび第80回県展会員の部第80回記念賞を賜り、心より感謝申し上げます。
刷毛目と柔らかな色のグラデーションを工夫し、美しさの中に宿る強さも感じていただければ幸いです。
刷毛目と柔らかな色のグラデーションを工夫し、美しさの中に宿る強さも感じていただければ幸いです。

祈る | 第80回記念賞
この度は思いがけない第80回県展記念の賞を頂きびっくりしております。ありがとうございます。
冬の鞆の浦に暖かい朝日がふりそそぎ長い時間熱心に祈っている姿に心打たれ写した一枚です。
冬の鞆の浦に暖かい朝日がふりそそぎ長い時間熱心に祈っている姿に心打たれ写した一枚です。

WORK´25 | 第80回記念賞
この度は「第80回記念賞」を賜り、大変光栄に存じます。デザイン部のテーマは「ヒト✖️Design」。生きるための食事は、五感に訴えかけるDesignと分かち難いもの。日々の暮らしの中にあるDesignを段ボールをベースに表現しました。

萬葉のうたを | 第80回記念賞
県展80年という記念の年に記念の賞を頂き、心から感謝しております。書とはなど自問しながらの作品作り。万葉人の秋を待つ思いに自分を重ねて、墨は淡墨、紙は涼しげな色。自分のリズムを大切にし一気に書きました。

桜貝 | 青木寿賞
野外ステージや噴水、木々が
思い出と共に消えた。
街中に響いたシュプレヒコールは
新しいビルのガラスには浸み込んではいない。
桜貝、あの海にそれはある。
変わらないものを見ていたいのかも知れない。
思い出と共に消えた。
街中に響いたシュプレヒコールは
新しいビルのガラスには浸み込んではいない。
桜貝、あの海にそれはある。
変わらないものを見ていたいのかも知れない。

一枝の花(平和への願い) | 冨永朝堂賞
過去に学ばない戦争と犠牲。抑圧の中でも消えない希望を花に託し、自由を求めている人々を鳥の姿で表現。
今起きている罪のない人々への理不尽さと争いの愚かさに、私なりのメッセージを込めた作品です。
今起きている罪のない人々への理不尽さと争いの愚かさに、私なりのメッセージを込めた作品です。

「ボクたちは此処にいます」 | 安永良徳賞
招き猫、こけし、達磨…、人々の願いを込める対象として、永く受継がれてきた揺るぎない形。そこにある平和な空気感。一つひとつの平和が、いつまでも続いて欲しいという想いを「かたち」にしました。

時と地 | 豊福知徳賞
今回、賞を頂きありがとうございました。今後の励みになります。生きている限り何らかの「不安」を抱いている気がするのです。そこで、日常の中で感じていること、「不安」を制作テーマとしました。

白絵絣「万華鏡の響き」 | 豊田勝秋賞
この度は受賞させていただき感謝しております。白絣着物なので絵絣逆括り技法です。
オフホワイトに染めた地に絣紋大小、墨染濃淡で動く万華鏡の響き、小さな首里花織も動くと光が出るようにと織り上げました。
オフホワイトに染めた地に絣紋大小、墨染濃淡で動く万華鏡の響き、小さな首里花織も動くと光が出るようにと織り上げました。

藍型染帯「グラジオラス」 | 岩田屋三越賞
この度は「岩田屋三越賞」を頂き誠にありがとうございます。
着物を纏った後姿の帯のお太鼓の柄が美しく見える様に背が高いグラジオラスの花一輪一輪と勢いある葉をデザイン化し連続模様の型紙で藍染しました。
着物を纏った後姿の帯のお太鼓の柄が美しく見える様に背が高いグラジオラスの花一輪一輪と勢いある葉をデザイン化し連続模様の型紙で藍染しました。

夕照の丘 | 岩田屋三越賞
この度は、予想だにしなかった夫婦同時受賞という嬉しいお知らせを頂きありがとうございました。この作品は、北海道美瑛で、畑が夕陽に一瞬輝いた時、その美しさに感動して撮影したものです。

=HAPPY | 岩田屋三越賞
この度は、岩田屋三越賞を頂きありがとうございます。デザイン部、今年のテーマは「人×デザイン」。
デザインは考え、感じて人をHAPPYにする事が出来ると思い制作しました。
デザインは考え、感じて人をHAPPYにする事が出来ると思い制作しました。

李太白詩 | 岩田屋三越賞
この度は賞を頂き有難うございました。書はリズムであり、線が命と学び、わざとらしさを出さぬよう、自然に筆に従って書きました。又、足腰の強さは書家の一つの条件、健康な作品を発表出来るよう日々歩き続けます。

天孫降臨 | 山本文房堂賞
日本神話「天孫降臨」の地とされる高千穂峰の霧島神宮です。木漏れ日の参道から浮かび上がる本殿には心が洗われます。この感動が伝えられたらと思い描きました。素晴しい賞を頂きましてありがとうございました。

one-man show | 山本文房堂賞
街角で見掛けた一人のミュージシャンは、ハーモニカとギターで歌い、バスドラムとハイハットを背負って、楽しそうに全身を使って演奏していました。その時の情景が目に浮かび、記憶を頼りに作品にしてみました。

万葉の歌 | 山本文房堂賞
この度は素晴しい賞に選んで頂き有難うございました。万葉仮名に憧れ表現したく、万葉仮名だけの作品を、墨色の変化も求め、淡墨にも挑戦しました。これからも大好きな書道をもっと楽しみ、学び続けたいと思います。
