理事長の小田部黃太でございます。
福岡県美術協会は、公益社団法人として福岡県を中心とした美術全般の普及・振興、会員を中心に美術家の相互研鑽と親和を図ることを目的としております。主たる活動といたしましては「福岡県美術展」(以下「県展」)と「福岡県シニア美術展」(以下「シニア展」)の主催をしております。
昨年度はコロナ禍の影響で「県展」を断腸の思いで中止いたしました。「シニア展」につきましては、県とも協議を重ね、様々に感染対策(会場を2会場に分ける等)や会場にお見えにならない方にもその取り組みを届ける工夫等(図録の作製、Web配信等)を行い実施いたしました。このような取り組みを行っての「シニア展」の開催について、出品者、観覧者のどちらの皆様方からも非常にご好評をいただき、改めて展覧会に寄せる皆様方のお気持ちを再認識し、美術の力を発信していくことの重要さを、改めて感じたところであります。
今年度もまだまだコロナ禍が予断を許さない状況ですが、今のところ「県展」、「シニア展」ともに開催する方向で検討・準備を進めております。 今後、ワクチン接種などが進み、ウイルス感染のリスクが減り、人々に社会生活がもどって来る日が参ります。その時、社会や人々の心を勇気づけ、その支えとなるのは美術・芸術の力であると信じます。今年度の「県展」までにはそのような状況が間に合うのかはいささか疑問ですが、私共美術協会は「県展」「シニア展」を通じて、美術の力を人々の心に届けることがその使命であると考えております。
協会会員の皆様、「県展」へのご出品をお考えの皆様、先ず、どうかくれぐれもお身体をご自愛いただきますようお願い致します。それから、それぞれの皆様の状況の中で、徐々に制作にお取り組みいただき、どうか今年度の「県展」に向け、そして、会員の皆様の個展・グループ展の開催により、社会に、人々の心に美術の力をお示し頂きますよう、心からお願いを申し上げます。
どうか、くれぐれもご自愛いただきますよう、重ねてお願い致します。